2014年06月16日

春に関する言葉

私たちのふるさと日本には、春・夏・秋・冬 の四季があります。そして、その四季の風情をあらわす季節の言葉があります。私が一番好きの春の一部をまとめてみました。季節の言葉を思いだして、四季のある国に生まれた幸せを感じて下さい。

1、春の雲 (はるのくも)
〔春雲〕
一口に「春の雲」といっても二つあります。
晴れた空に薄く刷いたように見える雲が券層雲で、ふわりと浮かぶ白雲、つまりこれが積雲です。
春の雲には「朧」(おぼろ)のイメージがあります。
2、春光 (しゅんこう)
〔春の色〕〔春景色〕〔春の匂い〕
「春の日」は日光をさしますが、「春光」春の風光すなわち、春のやわらかい日の光りをいいます。
春は空と地中からいち早く動き始めるという通り、光りと影が相まって春を実感させる言葉といえます。
3、春の山 (はるのやま)
〔春山〕〔春嶺〕
冬のたたずまいを残しながらも、春の山にはどこか生気があふれています。
山焼きの後の残る山、下萌えや芽吹きの始まった山や斑雪の見える山と、遠近、高低によって見え方は違います。
4、啓蟄 (けいちつ)
二十四節季の一つで、陽暦の三月六日(今年は五日)ころにに当たります。
土中で冬眠していた昆虫類が穴を出るころで、このころ鳴る雷を「虫出しの雷」と呼んでいます。
またこの時期は、哺乳類や爬虫類、両棲類も冬眠から覚めて出てきます。
5、ものの芽 (もののめ)
〔芽〕
「下萌」「木の芽」「草の芽」もありますが、それらを総称したのが「ものの芽」です。
菊の芽、柳の芽といった個々の芽吹きではなく、山々が海藻色にほんのり変わったり、枯野が心なしか青んで見えてくる場合、あるいは芽吹きを誘う雨や風も含めて、そのころの季節がトータルに見えてくる季節の言葉とも言えます。
6、下萌 (したもえ)
〔草萌〕〔草青む〕
早春の頃、枯れ草や残雪の中から草がわずかに顔を出し始めることを「下萌」といいます。
7、薄氷 (うすらい)
〔春の氷〕
冬から春の季節の移ろいも、絵巻物を見るように変化します。
だいぶ暖かくなって、よもや氷など張るまいと思っていた朝、思いがけなく薄氷を見ることがあります。
「寒の戻り」「余寒」などと同様、初春の微妙な陽気の変化を言い当てた季語です。
8、如月 (きさらぎ)
〔初花月〕〔梅見月〕
陰暦二月の異称「如月」語源にはいろいろありますが、「衣更着」がもっともふさわしい言葉です。
寒いのでどんどん重ね着をして着膨れた古人の姿が思われる。   


Posted by hasama  at 14:50