2014年09月06日

<告白>の感想!

 一つの殺人事件に関わる5人の告白。計画を立てた渡辺、実際に殺人を犯した下村、下村の母親、クラス委員の美月、そして殺された子の母親森口。立場が違えば思いも様々で、それぞれのちょっと狂った様子に身震いしました。どうしてこの殺人が起こったのか、一人ずつの語りで解き明かされていくので、少しずつパズルをはめていくような感覚で、引き込まれました。森口先生の復讐、怖かった!!
 『告白』により、今まで私はマスコミ報道により流される情報だけで事件を理解したつもりになっていたなと痛感した。事件にはこんなにも動機がおおくてなおかつ単純な事だったりする、この本の伏線にのうらに人間の抱える心の不安や何かにつけて理由をつくり他人、家族をも攻撃してしまう弱い心。憎しみを憎しみで返してはいけない、けれどわかっていても起きてしまう。それを強く感じたラストでした。『罪と罰』、『戦争と平和』この本と一緒に読んでみるとまた深く考えることのできる作品だと思いました。
 総合的に、この映画はとても良い作品だと思いました。见るに値する。  


Posted by hasama  at 11:19Comments(1)